君の声がききたい

《カフェオレに 更に砂糖いれんの?》

「………!」


俺の問いに、沙和は頷く。




《カフェオレ自体が甘いのに、どんだけ甘党なわけ?》


考えられないんだけど(汗)


沙和は俺の問いに、すぐに返事を書く。




《甘いのキライなの?》




《キライではないよ あえて食わないだけ》

《じゃあ カフェオレに砂糖もいいじゃんか》

《いや。飲み物が甘いのって嫌じゃね?》

《全然〜》


カラン…



「……と。」


すると沙和が使っていたペンが、とっさに床に落ちてしまった。

沙和は慌てて拾おうとしたが、


「いいよ。俺が拾う」


俺は沙和を席に残し、転がっていったペンを拾って席に戻る。

席に戻ると…ちょうど店員がメシを持ってきたところで、テーブルには注文したメシが置かれていた。




「ん…」


席に座り、拾ったペンを沙和に差し出すと、沙和はペコッと頭を下げる。




「食おうか」


ん…?


メシが来たと言うのに…沙和は手をつけようとせず、今俺が渡したペンをじっと見つめている。




トン


「どした?」