君の声がききたい



「うん」


沙和のメールを見て、頷く俺。

そして携帯をポケットから出し、俺もメールを打つ。




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【TO】

まだ挨拶程度しか
できないけどね(笑)

ーENDー

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沙和がメールを打つ。



―――――――――
【TO】

上手だよ(≧ω≦)b

ーENDー

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「…本当かよ(汗)つーか、行こうか。歩きながら話そ」


駅の方を指差す俺。

沙和は「うん」と頷き、俺たちは駅に向かって歩き出した。


そして携帯を使って会話していたら、あっという間に駅に到着。

ホームへ行くと…ちょうど電車がきていて、俺は沙和を先に電車に乗せたあと自分も電車に乗り込んだ。





ガタンガタン…

ガタン…


電車に揺られながら、空いていた席に座る俺と沙和。

席に座るなり、沙和は俺に話しかけてきた。



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【TO】

今日どこいくの?

ーENDー

―――――――――


「知りたい?」


俺が口をゆっくり動かして言うと、沙和はちょっと半笑いで頷いた。





「映画だよ」