君の声がききたい

沙和は白と紺のボーダーのロングワンピースに、七分袖のGジャン。

髪を団子にしばっていて、この前とはちょっと違う雰囲気だが、

どれも沙和にはよく似合っていた。



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【TO】

おはよー(*⌒▽⌒*)

ーENDー

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沙和はさっそくメールを俺に見せてくる。





「………♪」

「??」


得意げな顔をして、携帯をポケットにしまう俺。

沙和はそんな俺の行動を、不思議そうに見ている…





――『おはよう』

「………!」


俺はぎこちない手つきながらも、覚えたばかりの手話を沙和に見せた。

沙和は目を見開いて、かなり驚いている…




「あれ…?間違ったかな(汗)」


俺がそう言うと沙和はクスクス笑い、俺に手話を見せてきた。




「え(汗)まだそこまでわかんねーよ(笑)」

「♪♪♪」


そんな俺を見て、肩を震わせ更に笑う沙和。

そして携帯にメールを打つ。





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【TO】

手話覚えたんだ!

って言ったの(^-^)

ーENDー

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