君の声がききたい

ぽつ…

空から落ちてきた水滴が、手に当たる…



ぽつぽつ…

サーーー……


降りだした雨…


道行く人は、みんな走っているのに…

あたしは信号が再び青に変わっても、走り出すことができなかった…



ゆっくり…ゆっくり歩いて家を目指す…

隼人たちの姿はもう見えない…


だけどさっき隼人たちがいた方向は、隼人の家の方向だった。

あたしの家と、隼人の家は近いから、

二人と鉢合わせになりたくない。


だからゆっくり歩く…



二人に会わないように…

それと…この涙を見られないために…




なに泣いてんの、あたし…

バカみたい…


隼人はあたしのものじゃないって…気づいたばっかじゃない…

なのになんで…?



理由はわかっていた。

でも認めたくなかった。




今、気づいたって遅いもん。

遅すぎるもん…