君の声がききたい

そう考えると…

幼なじみって、なんだかめんどくさいな…


まあ、あたしと隼人にも大人になる時期がきたってことだよね。


隼人には隼人の人生があるし…

あたしにだって。


だからいい意味で忘れよう…




そんなことを思ってから、ちょっとだけ気持ちが軽くなった。

そして数日が経ち、隼人のこともあまりか考えなくなったある日…






ーー『じゃあまた明日ね~』


その日の放課後、デートに行く沙和と校門で別れ、一人で下校するあたし。

空はなんだか灰色で、一雨来そうな予感…



早く帰ろう。


早足で歩き、信号を渡ろうとした時…





信号を渡った数メートル先に…

隼人と西野さんが並んで歩いている姿が…



あれ…隼人だよね。

間違いない…

あたしが、隼人を見間違うはずない…



渡ろうとした横断歩道の青信号が、チカチカと点滅する…

あたしはその場に立ち止まって、隼人と西野さんの背中を眺める…