君の声がききたい

なんでよ。

なんでみんなあたしに、同じこと聞くの…?




「杉山さん?」

「え…?」

「聞いてる?」

「あ‥ご、ごめん!わかった。伝えとく」

「よろしくね~」


鼻歌を歌い、ルンルン気分で帰っていく。



なんなのこの気持ち…

胸がズキズキ痛いよ……



トン



ーー『どうしたの?』


沙和があたしの顔を除き混む。

あたしはとっさに作り笑いをして、「なんでもない」と言った。




沙和のおまけはなれている。

でも隼人のことで、おまけになるのは初めてだった…


あたし…隼人の“おまけ”にもなるの……?

なんかそれは、すごく嫌。













ブォーン…