君の声がききたい

高須くんのことも…

ほんのちょっぴりいいなって思ってた…


でも高須くんは、沙和が好きなんだ…

あたしに話しかけてくれたのも、沙和とあたしが仲がいいから…

ただそれだけ。


あたしと沙和が仲良くなかったら…きっと高須くん話しかけもくれないだろ、うな……




沙和のおまけ。

あたしはその言葉が、ぴったり当てはまる。




そして数週間後…

沙和と高須くんは付き合うことになった…










「ねぇ、杉山さん」




ある日の昼休み。

同じクラスの女の子に声をかけられた。


沙和と話していたあたしは、沙和に一言声をかけ、その子に近づく。



この子は…確か西野さんだよね?

どっちかっていうと、派手系グループにいる子だ。




「…なに?」

「杉山さんと筒井くんて、幼なじみって本当?」