君の声がききたい

「沙和」


あ。いけね。





トントン


沙和の肩を叩く。

沙和は携帯をいじる手を止め、俺の方を見た。




…そうだ。


ふといいことを思いつき、俺は携帯を開いた。

そして、携帯のメールの新規画面を開き、手慣れた手付きで指を動かすこと数十秒…




できた。


俺は作成したメール画面を、沙和に見せる。





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【TO】

ノートにいちいち書くより、
携帯に打った方が早いよ☆

ーENDー

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沙和はメールの本文を見たあと、自分の携帯を開いて、俺に返事を打った。





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【TO】

本当だね(゜o゜;)
今まで気づかなかったよ(笑)

ーENDー

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「ハハ」


沙和のメールを読んで、思わず笑ってしまう。





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【TO】

このあとって暇?

ーENDー

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沙和は俺の質問に、すぐにメールを打つ。




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【TO】

うん(=゜ω゜)ノ

ーENDー

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