君の声がききたい

でも俺は...
昼間初めて虹と会った時…


車椅子に座っていることなんて…全然気にしてなかったんだ……



虹のルックスや、笑顔…

話しやすさや、笑いのツボが一緒だったり…


そんなことがただ…

嬉しかった…




でも今は…

虹の足のことが気になる…


足のことを

どう接していいか…

正直わからない…






「はい、コーヒー!」


俺に、買ってきた缶コーヒーを差し出す虹。



「サンキュ」


俺は虹から、缶コーヒーを受け取った。






でもそれは…

虹のことが、気になるからなんだよな……


俺は虹のことを気になってる・・・・

証拠なんだよな。




その気持ちが…なんだかうまく言えない……


奏もこんな気持ちになったのかな…

奏は、沙和ちゃんに伝えられたのかな…




こんな気持ちを…

少女漫画ならどう表現するのかな…









「私ね…最近一人暮らし始めたの…」