君の声がききたい

「ラブラブだねえ♪」

「だな。隼人はちょっとアホ面だけど(笑)」


クスッと笑う虹ちゃん。



やっぱりかわいい…


俺はそんな虹ちゃんを見て、串をたこ焼に刺す。





「じゃー‥ハイ」


そして俺は、串に刺さったたこ焼きを、虹ちゃんの口元に近づけた。

虹ちゃんは「え?」と、驚いている。





「ラブラブ体験してみたら(笑)?」

「……ハハ。ありがと!」


笑いながら、串に刺さったたこ焼きを食べる虹ちゃん。





「どお?ラブラブになった?」

「…わかんない」

「わかんないんかいっ(汗)」

「アハハ」


また笑いあう俺たち。




楽しい…


素直にそう思った…



俺はその後、祭りが終わるまで、ずっと虹ちゃんと話をしていた。

楽しい時間はあっという間に過ぎ、気がつけば夕方…





「んじゃ、俺ら帰るわ」


俺たちに手を振る、奏と沙和ちゃん。



「私たちも帰るねえ」

「またな」


隼人とハルちゃんも、手をつないで帰って行く…

そして、俺と虹ちゃんだけになった…