君の声がききたい

「飯どうする?」

――『…!あ‥私なんか作ろうか?』

――『冷蔵庫…なんもない(汗)』

――『あ、そっか(汗)』



明日引っ越しだもんね…

冷蔵庫に、極力なにも入れたくないよね。





――『ピザ取るか。お前ピザ好きだろ』

――『本当に!?♪』


やった♪ピザ!



「出前の紙あったかな…ちょっと電気つけるぞ…」


体を起こして、電気をつける奏。


眩しっ!

私はベッドに寝転がったまま…毛布をかぶる…


そして目が慣れた頃、かぶっていた毛布から出ると…

奏はスウェットのズボンだけ履いて、ピザ屋のメニューを見ていた。



私は毛布にくるまりながら、体を起こし…奏に近づく…



――『どれがいい?お前が決めていいよ』


メニューを差し出す奏。

私は二種類のピザを選んだ。




――『決めんの早えな。…じゃ、電話すっか…』


キョロキョロと携帯を探す奏。



「あれ…携帯どこ置いたっけ…」


私もキョロキョロと部屋を見渡した…



「…あった」


出窓の棚の上に、携帯があるのを見つける奏。