君の声がききたい

へへっと笑う虹ちゃん。



「マジ!?」

「うん〜。だから彼氏とか憧れちゃう!もう20歳だし…欲しいな」

「俺も欲しいよ」

「え?彼氏欲しいの??」

「そうそう。って、違えし(笑)“彼女”だよ(汗)」

「あはは♪わかってるよ(笑)」


笑い合う二人。

俺は黙々とたこ焼きを食いながら、二人の会話に耳をやる。




「修也くん…彼女いないの?」

「いないよー」


笑顔で言う修也。

もう美穂のことは、吹っ切れたみたいな…そんな顔してる。




「へえ…意外〜」

「そうか?」

「うん。いっぱいいそうだもん」

「“いっぱい”!?俺どんだけチャラいの(汗)?」


ぷ。

この二人の会話笑える。



「俺的にも…虹ちゃんが彼氏いないのも意外だな」

「そおかな〜」

「うん。虹ちゃん普通にモテそうだけど…」

「全然〜モテないよ!今まで告られたことなんて1回もないし!」


虹ちゃんの頬がちょっと赤い。




「ふーん…」

「沙和とか・・ハルもそうだけど…彼氏がいてうらやましいよ〜あ。あっちもたこ焼き“あーん”やってるね(笑)」


向こうで、隼人がハルちゃんにたこ焼きを食べさせてもらっているのが見える。



「ラブラブだねえ♪」

「だな。隼人はちょっとアホ面だけど(笑)」