君の声がききたい

「沙和と出会ってから…沙和を見下してる自分を見つけたりして・・俺って、こんなに冷たい人間だったんだ。とか…たまに思っちまうんだよな…」

「奏…」

「だからさ…お前が障害者の人たちに関われば関わるほど…そんな自分を発見して‥俺みたいに自分が嫌になるだけだぜ?だから無理に俺たちと一緒にいなくてもいいって俺は思う」

「………」

「結局さ…俺たちは“障害者”ではなくて…沙和たちは“障害者”なわけだよ。それは変えられない。でも俺は・・もうそんなこと考えてらんないくらい…沙和のことが好きだから…関係ねえけど」


そんなこと、もうどうでもいい…

沙和と一緒にいれるなら…なんだっていい……





「奏――修也――」


前にいる隼人が、クルッと振り向いた。



「二次会さ〜この前行ったスポーツBAR行かねえ?」

「いいよ」

「俺もいいよ!」

「………」

「…修也?」


修也は隼人に笑顔を返したあと…急に立ち止まる。

俺も立ち止まり、修也を見つめた。




「奏‥俺やっぱり……」

「・・・・」

「ひまわりの会……行くよ」




てっきり“行かない”と言うと思っていた俺は、

少し拍子抜けしてしまう…




「俺…隼人や沙和ちゃんと出会えて・・良かったと思う。特に隼人は、サッカーのこととかよく知ってるし…気が合うし…」


修也は続けた。