「そしたらさ〜この前行った日サロでね……」


大学の廊下で、4人で腰を下ろし話をする俺たち。


隣で一生懸命話をしている恵里佳の話は…

さっきから一切耳に入ってこない。



俺はただ…

ペンをくるくると回し…ぼーっとしているだけ。







ん…?

ペン?


俺…沙和のペン持ってきちまったんだ・・・



俺の手には、女らしいピンク色のペン…

俺はそのペンを眺めながら、さっき沙和とノートに書きながら話した会話を思い出していた。





沙和……


いい子だったな…




すげぇかわいいのに、

全然気取ってないし…


なんか自然って感じで、

素直さが伝わってくるし…



俺…

沙和のこともっと知りてぇな…


また会えるよな?




そう思いながら、ペンを回す手を止めてペンを眺めた…



そのペンを見ていると…

また沙和に会える気がしてくる…




こんな気持ちは初めてだった・・・