君の声がききたい

なんか長い1日だったな…


サッカーやって、

走って

汗かいて…


また走って、

汗かいて

病院行って……



まぁ、何にせよ…

沙和が無事で良かった…


沙和が見つかる前の不安感を思い出すと…胸が締め付けられるように痛い…



ガチャ




沙和がバスルームから出てくる。

俺はソファーから立ち上がり、沙和に近づく…



「少しはサッパリした?」

――『うん』


沙和の濡れた髪を、タオルでゴシゴシと拭く。



「じゃー湿布貼ってやるから座れよ」

――『湿布は後ででいいよ…奏もお風呂入っちゃえば…』

「え、でも…」

――『もしかして…今日は泊まらないで帰るの…?』


不安そうな顔をする沙和。

その顔を見てると…胸が痛む。




「…帰るわけねえだろ。今日は泊まるよ」

――『なんだ…』


フッと微笑む沙和。



――『じゃあ‥風呂入ってくるよ…』

――『うん』


俺はそう言ってバスルームに入り、シャワーを浴びた。