君の声がききたい

――『あーうまい。沙和が開けてくれたビールはうまいな』

――『うまいこと言ったって、騙されないからねっ!』

「バレた?」


奏からビールを取り返すと、奏はハハッと笑った。



あ、笑った…


その顔を見るだけでホッとする…

それと同時に、ドキドキしている自分もいた。




私…

奏のことどんどん好きになってる…


どんどんどんどん…

奏にハマっていってる…


ちょっと怖いくらい…



奏が好き。

誰にも渡したくないよ…


















――『へえ〜じゃあ、隼人と仲直りしたんだ!』


数日後

私は大学の食堂で、ハルと遅い昼食をとっていた。





「おかげさまで(汗)ご心配おかけしたした」


へへっと笑ったような顔をするハル。





――『良かったね。どっちから謝ったの?』