君の声がききたい

“なに?”とか言いながら、ちょっと嬉しい自分がいる。



「別に…意味はないよ」

「・・・(///)」


奏はそう言って、私の束ねている髪をほどく…


近くで見る奏は…本当にカッコイイ・・・

あの目に見つめられると…

私は金縛りになったように、固まってしまう…





「お前…髪長いな」

――『うん…でもこの前切ったばっかだよ』

「マジで?この長さキープすんの?」

――『私、短いの似合わないからね(笑)多分ずっと伸ばすよ』

――『いいんじゃね?俺、髪が長い女の方が好きだし』

「・・・っ!」


そうなんだ!初耳!

私、絶対髪は短くしないっ!




「沙和の毛質いいよなぁ…細いけどしっかりしてて……」


私の髪を触りながら、ぼそぼそと口を動かす奏。



奏が言っていることも、

最近は手話なしでも、だいたいはわかるようになってきた。


いつも奏ばっかり見てる証拠だ…。





っ゙……!


すると、奏が私の耳にキスをしてくる…

私の体は、ビクンっと反応する。



――『お前…耳弱いだろ』

っ!!!


後ろから私の耳にキスをしながら、手を私の顔の前で動かして言う奏。





――『ち、違っ!(//)』