君の声がききたい

いい匂いのボディソープで、体を隅々まで洗いお風呂から出た。

そしてお気に入りのタオル素材のルームウエアを着て、洗面所で顔に化粧水と乳液をつける…


すっぴんだけどいっか☆

もう奏には、何回もすっぴん見せてるしね。


髪の毛を束ね、バスルームから出ると、私は真っ先にソファーにいる奏のもとへ…しかし




「Zzz…」


寝てんのかいっ(汗)



奏は、ソファーに横になって眠ってしまっていた…。

私は床に腰を下ろし、奏の顔をじっと見つめる…



バイトで疲れてるのかな。

そりゃ疲れるよね…


でも、ちょっと寂しいな(涙)



テーブルに置いてある、奏の飲みかけのビールが入ったグラスを持ち、グビグビと飲む。

すると…



――『勝手に飲むな』


目をつぶりながら、手を動かす奏。

ふき出しそうになる口に、クッと力を入れる。




――『お、起きてたの…?』

「軽くウトウトしてた…」


そう言って起き上がり、私からビールを奪いグビグビ飲む奏。



私もビール飲もー。


そう思って、立ち上がった時…



グイッ


!!

急に奏に手を引かれ、ソファーに座らされ、奏の足に挟まれる私。




――『な、なに?』