君の声がききたい

やっぱり…薄い…愛が……


それを呪文のように心で唱えながら、夕飯を作った。

もしかしたら“毒”でも入っちゃったんじゃないかと思ったけど…

奏は“おいしい”と言って、おかずをすべて食べてくれて、ご飯もおかわりしてくれた。


料理に入ったのは“毒”ではなく、

“愛”だったようです(♪)



…って、もう機嫌直ってるよ私(汗)

私ってチョロい…?









ひょこ…


夕飯が終わり、奏はお風呂タイム中。

奏がお風呂に入ったのを確認したあと、私はこの前買ったばかりの奏用の部屋着とバスタオルを、バスルームに置いた。


そして、洗濯カゴに入った洗濯物を洗濯機に入れる。

衣類から時々奏の服があり、それだけで胸きゅん♪



こんなことしてると、なんか夫婦になったみたい…♪

また胸きゅん♪


洗濯機のスイッチを入れ、バスルームを出た私は、何気なく冷蔵庫を開ける。




奏、お風呂出たらビール飲むかな?

それともジュース?

アイスかな?


うーん……


考えること数分…



うん。

多分ビールだな。


私は食器棚からグラスを出し、キッチンにスタンバイ。







すると、バスルームから奏が出てくる。