君の声がききたい

後ろを振り返ると、沙和は抱きついている手を少し緩める。

俺はその隙に、沙和の方を向いた…


ぎゅ

向かい合わせになった瞬間…今度は俺の胸に顔をうずめ、抱きついてくる沙和。



沙和…?


ドスッ

「……!」


そして沙和は、俺をそのまま押してソファーに座らせると、俺の上に乗ってきた。



「……っ!」


沙和が俺の頬を両手で包み、励ましキスをしてくる…

その行動に驚きつつも、俺は沙和に答える…



ぷち

…!

ぷちぷち




すると沙和は、俺にキスをしながら、着ているルームウエアのボタンを、両手ではずし始めた。



「……ちょ‥っ」


一瞬唇を離したが、沙和はすぐに俺の唇を奪う。

そして沙和はルームウエアを脱ぎ、ブラジャー一枚の姿になった。




「待てって…」

「………」

「沙和っ」

「〜〜〜」


続けようとする沙和の両手を掴み、俺は無理やり止める。




――『どしたんだよ、急に…』

「〜〜〜っ」


首を横に振る沙和。



――『なにが違うんだよ?』

――『いいからっ……続けてよ』