君の声がききたい

――『ちょっと楽しみ〜』

――『俺んち普通のアパートだし…別に楽しいもん一切ないぞ(汗)』

――『いいの〜』


鼻歌を歌うように、笑顔をつくる沙和。




――『あれがうち』

――『へー。結構きれいなアパートじゃん!』


俺んちのアパートが見えてきた時、俺はアパートを指差して沙和に教える。

そして、アパートの下までやって来た俺たち。



――『何号室?』

――『203』


2階の角部屋。



――『あ〜ポストにいっぱいたまってるよー』

「本当だ(汗)」


1階の郵便受けにたまった、俺宛ての手紙やチラシを、沙和が全て取り出す。




――『も〜だらしないよ〜』

「すんません(汗)」


つい忘れちまうんだよな。


俺は沙和から郵便受けに入っていた物を受け取り、階段を上る。



タン

タンタン


結構急な階段に、俺と沙和の足音が響いた…




えっ…と・・鍵鍵。


2階に上がり、廊下を歩きながらポケットから鍵を出す俺。

沙和は俺よりも先に歩き、部屋番号を見ながら俺の部屋を探す。



タ‥ン




すると…急に沙和の足が止まった……


「沙和…?」


俺は沙和の顔を覗き込む…その時…