俺のリアクションをうかがう沙和。




「…まぁ・・そうかな…」

――『ふーん…じゃあ‥今日は会えないね』

「・・・(汗)」


膝を抱え、残念そうな顔をする沙和。


そんな顔すんなよ(汗)

なんか、俺すげえ悪者じゃねえか。




――『明日はバイト…?』




――『明日は休み』

――『本当!?じゃあ、明日うちでご飯食べていかない?』

――『…いいよ』

――『やった、決まりね♪』


嬉しそうに首を傾げる沙和。

さっき残念そうに落ちていたのが、嘘のようだ…


沙和が見せてくれる表情は、色とりどり。

つんてしてたり…

しゅんとしたり…

笑ったり…

毎回忙しい。



耳が聞こえない沙和は、豊かな表情や仕草を俺に見せてくれる…

俺はそれに笑ったり、

呆れたり、突っ込んだりして…

本当に楽しい。


こんな毎日が続いていくんだと思うと…

なんだか幸せな気持ちになった・・・




――『なに食べたい?頑張っちゃうよー私♪』


携帯を出し、料理サイトを開く沙和。

俺はそのあと沙和と明日のことを話したりして、午前中の授業を受けて、また沙和と合流して昼飯を一緒に食べた。