「恵里佳のこと・・好きにはなれない?」

「………」


俺は一瞬言葉を詰まらせたあと、フッと笑った。






「お前…そう聞けって、恵里佳に頼まれたんだろ(汗)?」

「え゙(汗)」

「バレバレだよ」

「・・・あーそうだよっ(//)」

「ハハ」

「美穂と恵里佳‥仲いいだろ?美穂から聞いたけど、恵里佳…お前のことマジで好きなんだって。」

「………」

「まぁ…好きになれとは言わないけど・・試しに付き合ってみるとか‥どお(汗)?」

「……(汗)」

「無理‥ですよね(汗)」

「なんで敬語になるんだよ」

「ダメだ、俺!お前の性格知っちまってる以上…こんなこと言えねーよ(汗)」

「ははは」


喫煙所の壁に顔をうずめる修也を、俺は笑って見る。





「恵里佳ねー。キライではないけどね…」


かといって、好きではないけど(汗)





「でも…」

「“でも”?」

「…正直最近はキツいなとか、ちょっと思う。恵里佳が俺のこと好きである以上‥常に連んでる俺は、あいつに気使うことが増えるわけじゃん?」

「………!」

「ぶっちゃけ…昨日CLUBでお前らと別れたあと、恵里佳には家に帰ったって言ったけど、俺‥女とラブホ行ったし。」

「あ。そーなん?」

「…恵里佳と付き合ってるわけじゃねえのに、恵里佳に嘘ついたり、気を使ったりすんのはどーなのかなとか思う。恵里佳と付き合えるわけじゃないのに、そんなことすんのは別に“優しさ”じゃなくね?」

「・・・・」