階段を駆け降り、先輩がいる門へ走った… 近づいた瞬間にわかった。 私はもう、先輩の隣には居れないんだって… でも、これが勢いなんだと思えるような感じになっていた私。 「櫂っ…」 今までで先輩を"櫂"と言ったことはあの、1つになれた日だけだったのに、今の私は呼んでいた。 "櫂"と…呼び捨てで… 振り向いた先輩… そして、先輩に抱き寄せられている女の人が私を見た。