スコープ

「…なんかあったのか…


……事故るなよ」

トーマスはキーを浦西に渡した。


「彼女さん、兄さんのことよろしくお願いします」

トーマスは美春に頭をさげた。


「えと…私…彼女じゃ…ないん…だ………」

と美春が
しどろもどろで
言い終わるか終わらないうちに

浦西は弟に
「ありがとうっ」
と言って


美春の手をひいていた。