「すごいね!まだsAra. ちゃんの曲が1位キープしてるよー」


隣でパソコンを開きながらはしゃぐ、私のお世話をしてくれるサポーターの美咲さま。


あれから数ヶ月。

季節は夏になっていた。


私は相変わらず仕事に追われ、慶とはすれ違う日々。

だけど、二人の心は通じあっているのをわかっている私は、会えない日々も耐えることができていた。



もちろん慶には会いたいよ。


ものすごくね。





でも慶自身も、仕事に復帰してからというもの、仕事に追われて忙しい日々。


復帰前よりも、今の方が忙しいんじゃないかな?





「もうすぐツアーが始まるし、秋には事務所のイベントだね」


美咲さまが、パソコンを閉じながら言う。





「そうだね。早いな」