『ど、どうしよう』
徐々に青ざめていく私の顔。
そんな私の頭上では、
『あ…悪い…』
あんまり悪いとも思っていないような声が聞こえてきた。
『…ちょっと…!いきなり踏むなんて…携帯こわれちゃったじゃないですか!!…どうしてくれ…』
そう言いながら、顔をあげた私は途中で固まる。
うわ…めっちゃイケメン…。
なぜなら私の携帯を踏んだのがかなりのイケメンくんだったから。
『…何?』
『あっ、だから携帯!』
いかん、いかん、いくらイケメンだからって携帯壊して許してあげられるほど私の心は寛大じゃないんだから!