美津は父子家庭だった。 職を持っていなかった母は、美津の幸せを思って泣く泣く父に預けた。 父も、母も大好きだった。 愛していた。 ずっと3人で幸せに暮らせると、信じて疑わなかった。 それは突然美津の前から消え去る。