『・・・・・今日も、一人か』 そう、この道場は門下生がいない潰れかけの道場なのだ。 そして、それが彼女の悩みでもあった。 やはり時代の流れというものだろうか、 あちこちの道場が潰れていっているみたいだった。 "侍の国"と呼ばれていたあの時代はもう忘れられたかのように、剣術を学ぶ者は日に日に減っていくのであった。 .