「俺達、ちょっと休憩してきます」 退屈顔の私を王子が連れ出してくれた。 「お前、失礼だろ。小早川先生、真剣に話してくれてるのに」 「だってぇ~!授業みたいだもん」 「そりゃ、教師なんだから仕方ない」 「デートはやっぱりこうでなくちゃね」 と自分から王子の腕に腕を絡ませてみる。 「そうだな」 王子はにっこりと微笑んで、私の腰に手を回す。 「ちょっと疲れたから木陰で休憩しよう」 休憩=イチャイチャ、ってことは、もう覚えた。 ドキドキ。 ハラハラ。 キュンキュンする。