鼻をくすぐる桐生の匂い。 桐生の腕の中で聞こえたトクンという鼓動。 「会いたかった…」 そう言ってあたしのことを強く強く抱きしめる。 「あたしも…」 夢じゃない 桐生がここにいる。 夢じゃないんだ…。 零れ落ちる涙が桐生のYシャツに染みをつくった。 会いたくて仕方なかった。 愛してる それ以上の想いが溢れて止まらなくて。 神様 願いを叶えてくれてありがとう。 桐生に会わせてくれてありがとう。 あたしはすごくすごく幸せですー…