ちょっ… えぇっ? 思わずぎゅっと目を瞑る。 恭ちゃんの手が触れたのはあたしの首元。 桐生がくれたネックレスだった。 「そんなに…信用できない?桐生のこと」 「えっ?」 突然の言葉にびっくりして恭ちゃんの顔を見る。 「桐生は来栖にそんな顔してほしくないから、留学しなかったんだろ?」 恭ちゃんは表情を変えない。 「うん…」 あたしはゆっくりと頷いた。 「じゃあ…桐生が今の来栖の気持ちを知ったらどう思うと思う?」 「え…」