「あ、ありがとう、私も好きなの。うん、もっと好きになったかも」 思わず、そう言ったら、光くんは少し目を見開いて、それから、私を見て、にっこりと本当にうれしそうに笑った。 「な、陽菜?」 「はい?」 「あのさ、熱出す前のこと、憶えてる?」 「? 熱を出す前のこと?」 キョトンとして、小首をかしげる。 「えっと・・・?」 ん? 熱を出す前? ・・・ん? そういえば・・・そういえば。 そうだった! 私の脳裏に、彼女の姿が鮮明に思い出された。