心愛Side

「このお金で手術受けて」

「.....」

「ねえ、慧!お願いだから「そんなことより
お前は、まず家帰ろよ」


一昨日から家に帰っていないあたし

慧の家で泊まってけと何度言われるけど隣の
家だとバレると言いこうやって
ベッドから出れない慧にこっそり
会いに来ているあたし


「心愛の母ちゃん心配してたぞ。いい加減
携帯電源入れろ」

「慧にそれは関係ないから」


あたしはうつむく


「関係なくねえだろ!それよりお前毎晩
どこで寝てるんだよ!」


急にあたしは顔をあげて俺を見る


「心配しなくていいから。友達の家泊まったり
してるから」


千尋に家に泊まったりクラスの友達の家に
泊まったりしている


「なあ、いい加減さ「あたし、これからバイトだから。
また後で来るね」

「おいっ、心愛.....」 ─ガチャッ


慧の言葉を遮ってドアを閉めた

バレないようにそーっと慧の家から出て
猛スピードで走ってバイト先まで行く

店長には、どんなにうちの親が来ても
あたしは、ここにいないと言ってもらえるように
頼んどいた。
だからあたしは、最近レジ打ちは
しないで裏に隠れてバイトをしている


───────...

「いらっしゃいませー」


いずみさんがお客さんに言う声が聞こえる


「あの...姫宮心愛いるでしょうか?」


パパの声だっ!
あたしはこっそりカウンターを見る