終わらないセピア




この怒りをどこに鎮めたらいいの…?
いつまでも脳裏にチラつく
モカに触れる汚らわしい手たちが
あたしの欲望を逆なでる。



ここにも……ここにも……
あたしじゃない手が触れてた



いつもより激しく荒々しい行為に
モカは泣きそう……



額をくっつけて必死に自分を抑えた。



『モカ……あたしだって余裕がない
 のよ…』



潤んだ瞳が見上げてる。
モカを手に入れてから、どんどん
狭くなる「心」……
冷静で居られなくなった。



誰のせいなの……?