────────────

────────────

――――――ピピピピッ♪



いつもの目覚まし時計の
アラーム音が

まるでバックコーラスの
ように聞こえる…。



――――――ピピピピッ♪


なんて心地
いいんだろう………




「……かっ…百花っ!!!いい加減に起きなさい!!!」



……はっ!



お母さんの声でさっきまでの心地よい感じは


一気にぬけ、


だんだんと
焦りに変わっていく。




───…今何時!?



「きゃあ−!遅刻だ−やっば−っ」



「だから早く起きろって
さっきから起こしたのに」


お母さんの言葉は無視して


私はベッドから降りて、
学校の準備を始めた。