全速力で走ったおかげで
なんとか学校に間に合った。
「あっぶな−…ギリギリセーフっ!」
朝から汗だくに
なっちゃったよ…。
「あっ!百花おはよ〜っ!」
可愛いらしい高い声で
私にあいさつをしてくる声が聞こえた。
「あ、琉莉(ルリ)おはよっ!」
そう、あいさつをしてきたのは私の親友の琉莉。
髪はゆるいパーマをかけており、雪みたいな色白の肌。
くりっとした目は
まるで子犬のようだ。
その可愛いらしさは
どこの誰にも絶対負けない
と私は思う。
「もぉ百花いっつも遅いじゃ〜ん。」
「ごめんって−!」
琉莉とそんな会話をして
いる間にチャイムが
教室に鳴り響いた。

