――――――― ―――― 理事長を連れて行くと、私だけ追い出されたが、 念のため黒間先生に知らせておこうと、教室に来た。 誰にも気づかれないようにそっと黒間先生を呼ぶ。 気づくか分からないけど、強く念じる。 すると視線が合った。 「(黒間先生、ちょっと来てください。)」 分かりましたと言うようにコクリとうなずくのが見えた。 「どうしたんですか?崎さん。」 「それが…。」 先ほどあったことを話した。