「顔だけの男にどこが惚れるんだか。」 「お、やっぱり気づいてたのか?あれが素じゃないと。」 「長年の観察力、ナメないでください。」 真顔で返すと 「おー怖い怖い」と笑われた。 「で、こっからが本命。」 乾いた喉を潤そうと紅茶を飲み どうぞ、と目を合わせる。 「進路について記入してなかったよな。」 進路と聞いて私はうつむいた。 「まだ進路は決めてません。」 「まぁ、ゆっくり考えていきなさい。」