不意に壁に手を置いた。 「……。」 寝てるのか起きてるのか分からないけど少しでも 私の気持ちが駆兄に伝わるように。 「……。」 近くに居ても分からない気持ち。 まるで近くに居るのに遠いところに居る。 いつか兄貴達もお母さん達のようになってしまう。 そう思うと、チクリと胸が痛んだ。 「…一人ぼっちは嫌だよ。」