「遅かったね、崎。」 「ただいま修兄…ちょっと居残りしてて。」 無理に駅まで送ってもらうと全力疾走で遠回りして帰ってきた。 家に着いた頃にはもう7時を回っていた。 「駆兄は?」 「あぁ、駆兄さんはもう部屋で閉じ篭ってるよ。」 「そっか。待たせてごめんね修兄。」 高野修。 駆兄の弟で優しそうな面影はあるけど、駆兄と同じ残酷なところがある。 でも、学校は行ってないから、 駆兄が父親なら修兄は母親のような感じ。