キーンコーンカーンコンー…


「あ、チャイム…。」


時計を見れば、いつの間にか下校時刻になっていた。

あー…兄貴達もう帰ってる時間だ。


「僕が高野さん送っていくね。先生は…巧の面倒見てやって?ごめんねー。

いつもは僕がやるんだけど…女の子一人には出来ないから。」


「はい。それでは花森くん、高野さんをお願いします。

気つけて。」



「「はーい。」」


内心ため息をつきながら生徒会室を出た。