「つ…ばき」 どんなに遠くにいても見つけちゃう。 こっちに手を振る椿を見て、胸の奥が熱くなった。 なんか口をパクパクさせてる………? 「だ……………い……………じょ…………うぶ………?」 確かに、彼はそう言っている。 椿からの言葉は、例え口パクでもちゃんと伝わるもん。 そうだよ… 自分なりに、精一杯楽しく走ればいいんだよ! 椿の一言に何だかすごく救われた。 あ・り・が・と・う そう口を大きくあけて伝えると、椿は微笑んだ。