「そういえば、あの時の礼は皆にしたのか?」 今まで偉そうに踏ん反り返っていた芹沢が美桜里に近付いて来た。 あの時とは美桜里が怪我をし、屯所に連れて来られた時だろう。 「誰も助けろとは言っていない」 「だが、現にお前は助かっている。それは我々のおかげでは無いのか?」 「何が言いたい…?」 美桜里が睨みつけると、芹沢は鉄扇を彼女に向けた。 彼女の緋い瞳に鉄扇の影が映る。