「だから、離せって言ってるだろ!」 ふと甲高い声がした。 その方向に視線を移すと、つい先日まで寝込んでいた少女が芹沢と共に中に入って来る所だった。 何故、芹沢と彼女が一緒に居るのだと土方は不思議そうに頭を傾げる。 「おい、土方。場所を空けさせろ」 「何故だ?」 「この小娘の腕を試す」 土方は芹沢の言葉に眉をひそめた。 年端も行かない少女が壬生狼と恐れられる新選組の相手になるとは思えない。 だが、彼女の腕がどれ程のものなのか気になるのが土方の本音だ。