扉を開けると、美桜里はまだぐっすりと眠っていた。
土方は美桜里が眠る寝台に腰掛けると、彼女の顔にかかる髪を退けた。
彼女の顔を目に焼き付けるように、静かに見つめる。
「美桜里、幸せになってくれ…」
土方はぐっすりと眠る美桜里の前髪をかき上げ、額に口付けた。
唇に感じた滑らかな肌の感触に名残惜しさを感じながらも、唇を離した。
そして、美桜里の枕元にさっき書いた文を置くと、部屋を後にした。
「馬の用意出来ました!」
「ああ。よし、お前ら、俺の後について来い!」
「「「「はいっ!」」」」
土方は数名の兵士を引き連れ、弁天台場に向かった。



