「土方…、私を人が来ない場所に連れて行ってくれ」 「…分かった」 美桜里は彼に連れられ、船内の人気のない場所に移った。 移ってすぐ、傷が治る激痛が襲って来た。 「ぐっ…、い…っ、あぁ゙っ」 美桜里は痛みで身体がよろけ、倒れそうになった。 しかし、土方が咄嗟に肩を掴み、支えてくれる。 彼は痛みに苦しむ美桜里を以前してくれたように抱き包んだ。 「やはり、お前を連れて来るべきじゃなかった。前もこんな痛い思いさせてんのに…、馬鹿だ、俺は」 頭上から土方の悲痛な声が聞こえた。