咲き舞う華は刻に散る



英の話によれば、美桜里の母親は優しく、本当に綺麗な人だったらしい。



美桜里が人間離れした綺麗な容姿をしているのはそれが関係しているのだろう。



土方はそこに妙に納得してしまった。



「二人はしばらくはこの里で暮らしてて、その間に桐生と美桜里が産まれたんだ。ある日突然姿を消したんだ」



「理由は?」



土方の質問に彼は首を横に振った。



すると、英の妻である桃果が土方の前に静かに茶を置いた。



彼は小さく頭を下げると、桃果小さく笑い、英の隣に座った。



「それでどうなったんですか?」



「その十年後くらいに兄さん達が殺されたって知らせが届いた」



「…っ!?」



土方は彼の哀しそうな声色に言葉を失った。



両親が殺されたってことは美桜里が城の地下牢に幽閉された時に当てはまる。



誰も口を開かないせいか、辺りに沈黙が流れる。