咲き舞う華は刻に散る



土方は英に美桜里の両親について聞かされていた。



「私と兄さんは歳が離れていてね、私は両親の顔をよく覚えてないんだ」



美桜里の父親と英は親子程歳が離れている。



しかし、鬼は人と違って、長生きのため、そういうのは当たり前らしい。



「だから、私にとって、兄さんは親同然だったんだよ」



土方も十人兄弟の末っ子だ。



父親は彼が生まれる前に死に、母親も小さい時に死んだ。



だから、土方は四つ年上の姉貴や他の兄弟達に育てられたようなものだった。



「私が元服を済ませた頃、兄さんが一人の人間の女の人を連れて来たんだ」



「それって…」



「美桜里の母親…、黎さんだよ」



「やはりか…」