此処は鬼の頭領の家だけあって、かなり大きい。
ぐるりと部屋を見渡していると、襖が少しだけ開いた。
そこにはさっきの双子の男の子がいた。
英の息子ということは美桜里の従兄弟にあたる。
「おいで」
美桜里が呼ぶと、二人はトテトテと彼女に近付いて来た。
「名前は?」
「椎!」
「梓!」
左目の下に泣きぼくろがあるのが椎、ほくろがないのが梓。
そっくりな双子だけど、微妙に違かった。
「私は美桜里、よろしくね。こっちが土方さんだよ」
「土方『さん』?よろしくな、椎、梓」
「「よろしくね、美桜里お姉ちゃん、土方のおじちゃん!」」
おじちゃんという単語に土方はピシッと動きを止めた。



